「んっ………はぁ、ちょっ」






長い、大人な口づけ







優しいキスだったのが、





いつのまにかあたしの口内を荒らしているもの








ときには歯列を優しくなぞり




かと思えば逃げるあたしのものを捕まえて











絡ませる――――――











「んんっ……」










ケモノのように迫りくるモノ





そっと瞳をあけると



あたしを見つめる城山と目が合った







恥ずかしくて、目をそらすあたしの顎をつかんで目を合わすと







さっきまでとは比べものにならないくらいに





モノがあばれだす。












まって、もう無理っ…!!







そう発したいが、
声がでない。












離れてほしい、







離れないでっ…










そんな矛盾した考えがあたしの頭を過ぎった頃










静かに





唇が離れた