あんなヤツが、イケメン…?
しかも、No.1!?
ありえないっ!!
あいつ、絶対裏ありでしょっ。
うん、そーだよ!だって…。
なんか、そんな顔してるし?
てかあいつとは絶対仲良くなれないよ、あたし。
あーいうの、苦手。
…ていうか、嫌いだし。
他の女子がカッコいいって言ってても、無理でしょ。あれは。
そんなことを考えてるうちに、回ってきたあたしの番。
「松原さん、お願いします。」
「頑張れ~、さよっ!」
とっくに終わったミナミはニヤニヤとあたしを見つめてきた。
そんなミナミを軽く睨んで、立ち上がる。
「松原さよです。F中学校から来ました。」
それだけ言って、座った。
「あら、それだけ?…まあ、いいわ。 あなたも、その髪の毛、そのメイク…どうにかしなさいね?」
最後に、それだけ言うと、次の人に回った。
「なに、あれ…;」
まあ、確かに染めて明るいハニーブラウンになってるあたしの髪の毛。
メイクも、濃い…のか?これは。
ミナミのほうがやばいでしょ。