「うん、いいよ」




それだけ、答えればいいのだけど。






あたしにはそれができないんだ。





ほんと、素直になれないんだよね、あたしって。










「なに迷ってんだよ……」




珍しく弱々しい声の城山。




眉毛が下がってて、なんか…
かわいい…(´・ω・´)ムフ







「無理。」




「は?」



「うそ、いい…ひゃっ」





いいよ、そう言いたかったあたしの声。



それは城山が抱き着いてきたことによって掻き消された。







「俺、マジで不安になったんですけど」


「知ってる。クス」



「おまえ…」


「はいはい、ごめん」



「バカ。…でも、よかった。
おっけーしてくれて。」


「いえいえ。笑」