「やっほっ」
「わっ」
いきなり話しかけられてビックリしたあたし。
クルっと後ろを向くと…
「ミナミ~!!」
そこには、金髪の髪の毛にメッシュ、少し濃い目の化粧のいつものミナミが立っていた。
「あはっ。なんと、あたしもC組!やばいよねっ!悠馬もいるんでしょ~?」
「だよねっ。キセキだよ~!」
ミナミだあ♪
あたしはミナミが来たことでテンションがあがった。
「てか、ミナミの席は?」
「え?あ~。わかんないっ。もうここでいいじゃん?」
「わかんないって何、それ;まあ、いいけど~」
もとからいい加減なミナミは、春休みの間にもっといい加減になったように感じた。
「は~い、席ついて~。」
しばらくしてから、担任と思われる女が入ってきた。
「うわ~。めんどそうなヤツ。」
後ろで、少しそう呟くミナミ。
でも、確かに、あたし達の担任になる女はめんどくさそう。
いかにも『校則、校則!』みたいな感じ。
「なんか、やだ。」
あたしもミナミに呟いた。
「とりあえず、自己紹介しましょうか。」
女のその一言でお決まりの自己紹介が始まった。