「そ、そんなのっ!!!言えるわけ、ないでしょ!?」




冷静じゃなくなった。



ていうか、冷静で“いられなくなった”!





「言えよ。言えるだろ?」




にっこり笑うその奥には……


黒い闇が見えますよ、皆さんっ!!!





マジで、あぶねぇっすよ〜ι





「だからぁ、言えないってばっ!!」






顔面が真っ赤になっていくのが自分でもわかってきた。





だって、なんか熱いし?



なんか、へんにドキドキしちゃってるし?





なんか、あんな後だからこそ……
意識しちゃってる、自分がいる。






「言わねぇと…またしちゃうよ?キス★」





な、な、なぁぁ!?




「なに、言ってんのよ、あんたっ!!
頭おかしいんじゃないの!?」





マジでヤバいっ。




逃げなきゃ……




処女まで喪失しちゃうよおっ!!!!







「じゃ、じゃあ!!帰らせていただきますね? さよならっ!!!!」





そう言って、玄関へと走った……








つもり。




全然前へ進みません。みなさん。







なぜなら……、
“奴”があたしの腕をつかんでいるからっ!!泣








「宿題。」
「はい?」



「宿題、やれよ。」




そう言って、今日出された宿題をテーブルの上に置いた。





「あ、もって帰ってやらせていただき………」




「ここで、やれ。」







うぅっ……






結局、負けたあたしです。





ほんとに、“逃げられない”と悟りました。










この男、マジで……色んな意味で、“ヤバい”ですよ。泣