あいつは、俺を“嫌い”って言った。



そんなあいつに、胸がざわついた感じがしたんだ。
…少し、だけ。





今まで、まず、あんなヤツはいなかったに等しい。



俺を拒む女は、いなかったんだ。



あいつ、“松原さよ”に会うまでは。






「あぁっ………しょうっ!はあっ」



目の前で快感に顔を歪ませて鳴いているサキ。


それに欲を満たすために必死に腰を打ち付ける。



「…………っ」






最後に、あいつの顔が浮かんだ。