聞きたいのに
心が痛い。



傷つくのが怖い。



臆病なあたしは
何もできないんだ───……



「奈菜…どうした?」



そう言って
あたしを引き寄せようとする
未來をあたしは
押し離して
溜まり場を走り出た。