大丈夫じゃない。



お兄ちゃんがいない。



お兄ちゃんがいないの…



「お兄ちゃん…っ
お兄ちゃ…っん」



そんなあたしに祐くんは



「もうすぐ来るよ」



そう言った時だった。



眩しいくらいの
明かりがあたしを
包んだと思ったら
車からお兄ちゃんと優真が
出てきた。