あたしはなぜか 男の人の 『またな』という言葉に 反応してしまう。 また会えるのかな? そんな期待を抱き あたしも 「はい、また」 と言った。 男の人は すぐに歩き出して 暗い街に 消えていった。 なぜかその後ろ姿は たくましく強そうに見えた。