…私は…



あの後は何も言わずに講堂に行った。



すごく驚いて固まったままの狼チャンの手を握ることなんてできなかった。




なんて言われるかなんてわかってるから。



攻められるに決まってるから。






だから彼が何も言わないうちに私は講堂に向かった。



あの時みたいに逃げてしまった。


怖かった・・・


あなたに拒絶されるのが・・・・



どうしたらいいのかわからなかった。



だから逃げたの。


自分勝手な我が儘だってわかってるケド…


私は…


もう逃げないって、強くなるって決めたのに・・・・






でも空は私を応援してるみたいにどこまでも綺麗な青空なんだ。