十分ほどで少し目を赤くした未來が再び僕の部屋にきた。
僕は未來をチラリと見た…未來はサラサラの長い髪をすこしかきわけ、大きくきれいな瞳で窓から外を見ていた。まだ二時になったばかりの空は青空がとてもきれいで雲一つなかった。未來は昔から空を見るのが好きだった。授業中も気付けばいつも窓から空を見ていた。それでも未來はいつも学年トップの成績だった。赤点とりまくりの留年候補の僕とは違い、優斗も未來も成績がよかった。