[3時間目] 国語 ―AM:10:55―
始業のチャイムと共に現われたアイツは再び生徒らに背を向け、黒板にひたすら書き込み始める。
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
「…またかよ。」
うんざりした視線をアイツに向けながら雅樹はふと窓の方に視線を向けてみる。
窓の外では他のクラスの女子が、バレーボールをしているのが見えた。
その光景にしばし見とれていた雅樹であったが、突然違和感を感じ始めた?
「・・・あれ?」
雅樹は、自分がいま見ている光景がいつもと違う事に気がついた!
「・・・い?」
「・・・いない!」
いつもなら、雅樹の視線の先には、校庭でバレーをしているところなどは見えるはずがない!
なぜならば、雅樹の視線の先にはクラスメイトの福島と渡辺が座っているはずだから。
雅樹の席は、窓際では無く教室の中央にある。
それなのに今は、雅樹の席から校庭を一望することができる。
雅樹の視界の先の、窓際側の席がふたつ空席になっているのである。
「・・・どうして気付かなかったんだ・・・?」
始業のチャイムと共に現われたアイツは再び生徒らに背を向け、黒板にひたすら書き込み始める。
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
「…またかよ。」
うんざりした視線をアイツに向けながら雅樹はふと窓の方に視線を向けてみる。
窓の外では他のクラスの女子が、バレーボールをしているのが見えた。
その光景にしばし見とれていた雅樹であったが、突然違和感を感じ始めた?
「・・・あれ?」
雅樹は、自分がいま見ている光景がいつもと違う事に気がついた!
「・・・い?」
「・・・いない!」
いつもなら、雅樹の視線の先には、校庭でバレーをしているところなどは見えるはずがない!
なぜならば、雅樹の視線の先にはクラスメイトの福島と渡辺が座っているはずだから。
雅樹の席は、窓際では無く教室の中央にある。
それなのに今は、雅樹の席から校庭を一望することができる。
雅樹の視界の先の、窓際側の席がふたつ空席になっているのである。
「・・・どうして気付かなかったんだ・・・?」