[2時間目] 数学 ―AM:09:50―
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
教室内には、黒板に向かうアイツのチョークの音だけが響いている。
「・・・あれ・・・?」
雅樹は、なんとなく教室の風景に違和感を感じて思わず隣の席の幹男に問い掛けた。
「・・・なぁ、なんか変じゃないか・・・?」
雅樹から突然問い掛けられた幹男は戸惑ってしまった。
「えっ?・・・変?・・・へ?」
幹男は、訳の解らない返答を雅樹に返すのが精一杯であった。
・・・幹男に聞いても意味ないな・・・
そう思いながら、雅樹は幹男に冷めた口調で言った。
「・・・いや、ゴメンなんでも無いよ・・・」
雅樹はそう言うと、あらためて自分の違和感が何なのか冷静に考えてみた。
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
あいかわらずひたすら黒板に書き込んでいる、アイツのチョークの音が耳障りだったが、雅樹はそれを無視して自分が感じた違和感を考え続けた。
そして、気付いたのである!
1時間目のときとは、あきらかに違うこの教室の不自然な状況に。
「・・・あれ?」
「・・・あっ!」
「・・・いない?」
雅樹が教室を見回すと、1時間目にはいたはずの生徒達が5人いないのである?
今日は、欠席者は1人もいなかった事は、日直である自分が確認している。
1時間目には、たしかに教室には30人の生徒全員がいたはずなのだが?
・・・5人がいない・・・?
・・・なぜか教室の5人の席が空席になっている・・・?
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
教室内には、黒板に向かうアイツのチョークの音だけが響いている。
「・・・あれ・・・?」
雅樹は、なんとなく教室の風景に違和感を感じて思わず隣の席の幹男に問い掛けた。
「・・・なぁ、なんか変じゃないか・・・?」
雅樹から突然問い掛けられた幹男は戸惑ってしまった。
「えっ?・・・変?・・・へ?」
幹男は、訳の解らない返答を雅樹に返すのが精一杯であった。
・・・幹男に聞いても意味ないな・・・
そう思いながら、雅樹は幹男に冷めた口調で言った。
「・・・いや、ゴメンなんでも無いよ・・・」
雅樹はそう言うと、あらためて自分の違和感が何なのか冷静に考えてみた。
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
あいかわらずひたすら黒板に書き込んでいる、アイツのチョークの音が耳障りだったが、雅樹はそれを無視して自分が感じた違和感を考え続けた。
そして、気付いたのである!
1時間目のときとは、あきらかに違うこの教室の不自然な状況に。
「・・・あれ?」
「・・・あっ!」
「・・・いない?」
雅樹が教室を見回すと、1時間目にはいたはずの生徒達が5人いないのである?
今日は、欠席者は1人もいなかった事は、日直である自分が確認している。
1時間目には、たしかに教室には30人の生徒全員がいたはずなのだが?
・・・5人がいない・・・?
・・・なぜか教室の5人の席が空席になっている・・・?