あなたが帰る日。


私は学校までの道のりを一緒に行った。


途中の別れ道。


これでもう逢えなくなる。


何てったって、あなたは千葉に住んでいるから。

私は長崎。


どう考えても簡単に逢いに行ける距離ではない。


「じゃあ、さようなら」

『うん、ばいばい』




『あぃ……………』


あなたが何か叫んだ。
だけど聞き取れなくて。

『お前、そこまでいうか?』

周りの声は聞こえたのに。