美緒に肩に頭をおかれたまま、しばらくしてふと気付いた。
「なぁ」
『ん?』
「さっきお前、何か報告したい事があるみたいな事言ってなかったっけ?」
『えーっ?』
眉間に皺を寄せて考えだす美緒。
『あ!思い出したっ!』
「何?」
美緒の手掛かりかと思い、期待しながら聞いた俺に
『さっきの事があるからまだ言わないっ!』
そう美緒は言った。
…気になるじゃねぇーかよ。
「重要な事?」
『んー分かんない』
本当に分からないのか、とぼけてるのか…
「何だよそれ」
『まぁ、そのうち分かるって!』
美緒は結局、何の事だか教えてくれなかった。