「さて…と」 俺は聴診器を首にかけなおしながら、美緒の方を向く。 「邪魔すんなって言ってんだろ」 『今!今の仕草好き〜!』 俺の話を聞かずに興奮する美緒。 さっきからずっと、診察を受けにくる患者について横から色々と言ってくる。 俺は聞こえない振りをしていつもどおりに診察するけれど、 笑わそうとしたり。 気が散る。