俺はいつも通り、昼食を持って中庭へ向かおうとする。 美緒、あいつはちゃんと探してるんだろうか? 受け付けに様子見に行こうかとも考えたけど… 用もないのに行ったって受け付け嬢に怪しまれるだけだしな。 いや、用はちゃんとあるんだけど。 受け付け嬢に美緒は見えないし… そう思いながら中庭へと向かう廊下を歩いていた時――… 「あの…」 後ろから誰かに声をかけられて俺は振り返った。