「…そんな事言って…また離れて行くんだろ?」







「…もうどこにも行かないよ!」






なんか…俺が美緒がどこかに行かないか心配するなんて…。







俺はしがみついている美緒を少し離した。







「さっきの…もう幽霊じゃないから…何?」





「…分かってるくせに」







頬を膨らませる美緒。







「…言って…?」






「…好き…」






「うん。知ってる」







そう言って俺は美緒の唇に自分の唇を重ねた。








一回目と違い…温かい美緒の体温が唇から伝わって来た。








☆Fin☆