『なーんか幸せだなぁ…
まさか翔とこうやって寝られるなんて思って無かったもん』
美緒は俺の腕の中にすっぽり入ったまま、俺のスウェットの胸の辺りを優しく握って言う。
「…俺も」
『最初なんか、翔全っ然信じてくれなくてさ…あたし…必死だったんだよね』
俺も最初は何訳の分からない事言ってんだって、信じてなかったな。
「からかってんのかと思った…」
『分かって貰う為に必死だったんだよ?でも、翔話聞いて信じてくれて…今じゃこうやって一緒に寝てくれるんだもん』
…俺も。
最初の頃は鬱陶しいとばかり思っていたけど、今は居なくなったら体調崩すくらいだからな。