「……なぁ。明日どうする?」
家にたどり着き、一息着いた俺はソファーに座ってコーヒーを飲みながら隣の美緒に聞く。
『どうするって?何が?』
首を傾げる。
何がって…
「明日。どっか最後に行きたい所とかある?俺休みだし」
最後ならどっか行きたい所に行っておくべきだろ?
ちょうど俺も休みだしな。
『えー…行っておきたい場所?』
そう言って考える美緒。
死ぬ…ってもう美緒は死んでるんだけど。
もし、自分が消えるとしたらどうするんだろ?
考えた事が無かったけど…
いざそう聞かれたら美緒みたいに迷ってしまうよな…。