―――――――――――――――――――――――――
『ん…』
「おい」
すぐそばで先生の声がしてゆっくりと目を開け声のした方を見ると、
頬杖をついた状態でちょっと不機嫌そうにあたしを見ている先生。
『おはよ〜先生』
「お前、今自分が何処にいるのか分かってるか?」
『へ?』
不機嫌そうな顔で言われ、
あたしは自分の場所を確認する。
昨日はいつものようにベッド…いや、ソファーで…
『嘘っ!?何で!?』
今あたしが寝ているのはベッドの上。
びっくりして先生を見ると、
先生はやっと気付いたかと溜息を吐いた。
「驚いた。夜中に目が覚めたら目の前にお前が浮いてたんだぞ。
毛布は一応被ってたし、どうしようもなく放っておいたら朝方いきなり俺の上に落ちてきた」
無意識のうちに飛んでたの?
『でも、ドアあったよね?』
あたし、物は通り抜けできないよ?
「ドア開けてた」
『そっか』
あたし、なんで飛んでたんだろ?
全然覚えがない…