病院が終わる頃。
真山先生とお別れして翔の元へ向かう。
『翔?』
カーテンから行くことを覚えたあたしはカーテンの隙間から翔がいるのか確かめながら少し覗いた。
「今日…どうですか?また食事でも」
診察室の中には平井さんと翔。
またこの2人なの?
あたしはカーテンをすり抜けて平井さんの少し後ろに立った。
翔はあたしの姿を見て、少し目を開いたけどそれもすぐに戻って。
「あ〜どうしましょうかね?」
平井さんに笑いながら答える。
でも、これはきっと平井さんに向けた言葉では無くてあたしに向けた言葉ではないかと思った。