あ、ちなみに包装はしていない。彼女があまり好きではないらしいので、直に渡した。

「私からも、はい!」

 彼女からのプレゼントは黒いロザリオのネックレスだった。
「ありがと」

 プレゼント交換をし終わったところでウェイトレスが紅茶を持ってきてくれた。
 タイミングを見計らってくれたのだろう。

 空気を読んでくれたウェイトレスに感謝。

 僕はカップに口をつけ、紅茶を啜る。
 彼女と目が会う度に笑い合う。
 いつまでも、そんな関係でいたいと僕は心から感じた。