彼女の返事を確認した後、僕はウェイトレスにミルクティーとストレートティーを頼んだ。

「畏まりました」

 ウェイトレスはメニューを持って、店の奥へ戻った。

「これ……プレゼント」

 僕はちょうど二人きりになったところで、彼女にプレゼントを渡した。

「ありがと。私、これずっと指に填めてるね」

 彼女にあげたものはガーネットの指輪……っとは言っても、純度が低くそれなりに安いやつだが、高校生には財力的にはそれなりに高く感じられるものだった。

「綺麗……」

 一応、純度が低くても宝石ですから。