「凪!」




嬉しそうな大人の声。




私の目の前で、彼と朔良さんが会っているのを見てしまった。




地面に座りたい気分。




でもしゃがむこともできない。




…彼はこないのだから。




「じゃあ行こう!」




彼女は彼の腕を絡めた。



私さえしたことがないのに…