『由緒へ。

この手紙を由緒がよんでいる時には俺はもういないんだろうな。


由緒。ごめんな。

一緒に中学校に行けなくて。
由緒に迷惑かけて。


俺…正直に言うと。
由緒が俺とずっと一緒にいたいって言ってくれたことめっちゃ嬉しかった。


まぢ泣きそうだったよ。


俺。






由緒が好きだった。
今は大好きだ。




俺はいなくなってんのに言うなんて本当に卑怯だと思う。


手紙で伝えるのも卑怯だよな。



でもな。





前に俺告白しようと思ってたんだ。


でも言おうとしたら心の中で由緒を幸せにできないのに告白なんかしたらダメだって思った。



一生言わない方が良いって思ってたけど由緒には知ってて欲しかった。



病気なんかぢゃなかったら中学生になった時に言おうって小1の頃から決意してたんだ。




でもその夢はあっけなく壊された。



神様なんていないのかもしれないな。




告白することがこんなに難しいことだったなんて思わなかったよ。



ずっと告白する事を我慢してる自分が嫌いになりそうなんだ。



でもお前の笑顔を見てるとそんなこと吹っ飛んでいったよ。




これからもずっと笑っとけよ。


俺の分まで生きろ!
幸せになれ!
良いやつと結婚しろよ!


空で見守ってるからな!ずっと由緒のこと好きだからな!



辛いことがあったら空みろよ!



お前のために雲ひとつない空にしてやるよ!



俺のあとなんか着いてくんなよ!
お前まで死んだら許さねーからな。












今までありがとう。

由緒に逢えて幸せだったよ。


最高の人生だった。











ずっと愛してる。


拓より 』