無事。お葬式も終わった。





私は少しずつだけど現実を受け止めていった。








「ゆいちゃん。」




拓のお母さんが声をかけてきた。




「なんですか?」




「これ。病室の棚の中にあったの。」






それは。小さな封筒だった。その封筒の真ん中にかかれている言葉




『篠原由緒様』