私たちはそれから教室に行ったり図書室に行ったりした。




今までの思い出を振り返るように。






夕方になった。






「なあ。由緒。」





学校の前で拓が言った。




「ん?」




「お前。学校いけよ。もう病院にくんな。」




「えっ!なんで?」




「俺のせいで由緒に迷惑かけたくないんだ。それに俺これ以上由緒に会ったらまぢ自分が嫌いになりそうなんだ。」




「え?どういうこと?別に迷惑ぢゃないんだよ!」




「とにかく。学校にいけよ。学校終わってからでも来れるぢゃん。」





「そうだけど!私はずっと拓と一緒にいたいの。」





「俺も。。だけど由緒を巻き込めたくないんだ。」





私の頬に涙がこぼれた。




「わかったよ。拓は優しすぎるわあ。今日はもう帰るね。バイバイ。」




私たちは別々に帰った。



拓がこんなに考えてたなんて思ってなかった。





私はいつまでたっても子供だ。




それにあれはどういう意味だったんだろう?




『自分が嫌いになりそうなんだ』