「じゃあ行くぞ!」




「うん!」



今日はどこにいくんだろ?





「なあ。由緒、学校行ってもいい?」





「えっ?うんいいよ!」



「ありがとな」




「あっうん。」





今日の拓は優しすぎる。


なんかへんだよ?






学校に着いた。



私は下駄箱のだん差で転びそうになった。




「きゃっ!」



「おい!」


拓が手をひいてくれたおかげで転ばなかった。




「ありがとう」




「お前って本当にドジだな。おまけに天然だよ。」




「そんなことないもん!!」




「はいはい。ほら。」


拓が私に手をさしだしてきた。





「えっ?」




「手繋ぐんだよ。ころばないように。」




「ころばないよ?」





「さっき転びそうになっただろ!いいから!早く繋ぐぞ!」




「うん!拓顔真っ赤だよ?」





「はあ?お前ケンカうってんの?」





「……すいません。」




「よろしい」