「麻希??

聞いてる??」

あ…。聞いてなかった…。

「ごめん。聞いてなかったや。」

「俺、実は麻希の後ろの後ろなんだよ??

知ってた??」

え…。そうだったの??

全然知らなかった…。

「麻希はいつも1人でいるもんね??

女友達とか作んなくていいの??」

友達かぁ…。

知り合いだったらいるけど、

今は信じられないしなぁ…。

「今は、いいかな。

必要性感じられないし…。」

「そっか。

俺、ちょっと隣のクラス行ってくるな??

尚と打ち合わせあるんだわ。

すぐ帰ってくるから、

ちょい待ってて??」

「うん。」

あ～あ…。

なんか一日でこんなに好きになってたんだなぁ…。

ちょっといないだけで寂しいや…。

「ねぇ、斉藤サンって、奥田様の何なの!?

私達のほうが先に狙ってたのに、

後から出てくるのやめてくれない??

そうゆうのウザイんだけど!!!!」

え…。どうしよう…。

潤いないし。

「何とか言ったら!?

そうゆうのがウザイんだよ!!」

叩かれる!!

イヤだ!!

「何してんだよ。

俺からしたら、

お前らのほうが

すんげぇウザイけど??」