「それにしても
あの顔に1ヶ月ぶりに
見る事になるなんて…
不快だわ」

ミッシェさん
不快は酷いと思います…

「お前、アイツと1ヶ月も
会ってないのか?!」

「えぇ、正確には
私が避けてたのだけれど」

避けてたんだ……
まぁあの必死過ぎる
アプローチなら…避けたいよな

「だって…高等部に
進学したやいなや…
同じクラスでもないのに
毎回休み時間には机の前に
居られたり、お昼休みも
後ろから視線を感じたり
それから……それから!」

「もういい!もうわかったよ!
血の気が引いてるぞ!
ヤな思い出なら言わなくて
いいって!!!」

見てるこっちが罪悪感
感じるっつーの!

ぐりるんも何やってんだ!
それはストーキングという
法に引っ掛かる行為です!

良い子はマネしちゃいけません

とか色々考えていたら
なんだか腕の中にぬくもりが…

はっと視線を下に落とすと
ブロンドのサラサラヘアー

鼻をくすぐる甘いシャンプーの
女の子らしい香り

僕はいつのまにか
ミッシェを抱き締めていた




…………え、なんで…?