ミッシェからすごい
黒いオーラが見えている

隠しようのない
どす黒いオーラが溢れている
隠そうともしていない

どれだけ嫌なんだ

横から見ているだけだが
非常に背筋が凍りそうになる
なんなんだこいつは

「え…あ……ミ、ミシェ
ミシェリーゼ?あの…」

緑君はしどろもどろ
後退りさえしている

対してミッシェは
腕を組んで仁王立ち

所謂、最近の草食系男子と
般若系女子だ

…般若系女子ってなんだろ

僕は僕の思想に疑問符を
掲げながら
まるで閻魔大王と対峙している
ような緑君を哀れな目で
見ている僕がいた

助けてやろうなんて
自滅的な発想はない

怖いじゃないか!!!


「…なんであなたがいるのよ
腰抜け緑」

なんだか涙が零れそうに
なるあだ名だった……

「ちょ…!!?違……
オレは腰抜けじゃなくて
グリーズブル・ファイリン
って名前があるんだっ
いい加減恥ずかしがらないで
呼んでくれよ
マィスウィートハニィ」

悲しい程にポジティブな
彼の最後の言葉に
鳥肌が立った……

そして、思わず言葉が溢れた

「「キモッ」」


偶然、同じ事を考えていた
らしいミッシェと声が被った