そんな何気ない
幸せ気分に浸っていた私だが・・

次に聞こえてきた声に固まった。



「亜樹良ク~ン♪おっはよ!」

この声は新井サン。
後ろから走ってきたみたい。

少し息が上がってる。



「・・・」

しかし亜樹良は
私の腕を掴みながら
気にせず歩いた。




「ねぇ、今日は
一緒に帰ってくれるよね?」


新井サンは
亜樹良の腕に手を絡めた。






ヤメテ........





「は?
俺はお前と帰る気なんかさらさらナイから」

亜樹良はきっぱり言った。