春花の弾くピアノは俺の励ましになった。




綺麗で落ち着いてて、音楽堂に響く音色。

そして、楽しそうに、微笑みながら弾く春花。




見ていたら、楽になれる。



一瞬だけ、汐莉のコトも何もかも忘れれる。





パタン


「木下春夜っ」


入ってきたのは宮本叶多だった。


「何だよ」

「春花に何もしてねぇだろうな!?」
「してねぇよ」
「春花に何かあったら、許さねぇからなっ!!」



宮本叶多はドアへ向かって行った。



「なぜそこまで春花ってのを守るのか?」


宮本叶多に問いかけた。


「春花は……俺が守らなきゃならないんだ。。何があってもな。。」


パタン



宮本叶多は意味深な言葉を残して出てった。






なぜそこまで守るんだ?



俺は疑問に思ったままだった。