俺は十字架をじっと見つめた。


「汐莉…」


神様はいるのか?

いや、いないだろう。。


汐莉が救われなかったんだから。。。。







俺はギターをおいて、音楽堂を出た。
弾く気分になれなかった。




俺は教室に向かった。

女のキャーキャー声がうるさい。
少しは黙れよな。




「おっ!!春夜っ」
「…晃。めずらしく早いな?」
「まぁなぁー♪」




晃は俺を理解してくれてる。
汐莉のコトもふくめて。。




「あれ?木下春夜?」

見知らぬやつが声をかけてきた。


たしか…隣のクラスの、、宮本叶多。
モテてるとかなんとか。。


「そぅだけど。」


面倒だからそっけなくしとこ。


「今日、女の子に会っただろ?その女の子のコトなんだけど。。」
「何だ?」
「実は…」
「かなくんっ!!」


かけてきたのはあの音楽堂にいた女の子。


「春花、おまえ…」
「かなくん言ってないよね?」
「あぁ。。大丈夫か?」
「うん。行こっかなくん。」

「失礼しましたっ」


女の子と宮本叶多は去って行った。

どぅやら女の子は春花って言うらしい。。



「今の何だったんだろなっ春夜。」
「知らね。。」