カタンッ

俺は入ろうとした。

だが、誰かがいた。
十字架に向かって祈ってて。。




綺麗な茶色の髪の毛をした女が。。



女は祈りが終わったら、ピアノに向かった。



~♪





音楽堂に綺麗な音色が響いた。。

女は微笑みながら弾いてる。。
きっと楽しいんだろう。




俺は思わずじっと女を見ていた。







「ちょっと春夜っ」





さっきの女がきた。

どんだけタイミング悪りぃんだよ。



「何なの春夜!!ひどいじゃん!!」
「だって好きじゃないから」
「なっ…!?最っ低。。」

バシッッ



あぁ…また殴られた。


まぁ俺がひどいコトしてんだからな。
慣れたもんだ。





「あの…」



ドアを見るとさっきの女がいた。


「音楽堂、使うのならどうぞ。」



ニコッと笑った。
優しい笑顔だった。


「じゃあ使わしてもらう。」
「どうぞ。では。」



女は小走りで門へ向かって行った。




何だか気持ちが軽くなった気がした。