……も、あきらめよう。

「ぁのっ………むぐぅっ」


んんんんーーーー!?

くっ苦しっ!


『あの』と、言おうとすると、あたしの口は背後から伸びてきた何者かの手に塞がれた。


だっだれだぁっ?



あたしとその人は近くの隠れられそうな本棚のかげに隠れた。


距離にして3センチ。

少しずれたら触れそうな唇。