「工藤?」



頭上から声


目の前には学ランのボタン



「いってて」



おでこを押さえながら

見上げると



「あっ安藤」


やばっ


あたし覗き魔みたいぢゃん



「やっ、あの違うの」


とっさに言い訳を考える


「?大丈夫?」


安藤は


何のことかわからない様子で


おでこを指さす


「ボタンの跡ついてる」