「ゆぃな?」



「あんなぁぁ」



杏奈の顔を見た途端



我慢してたものが



溢れ出す



杏奈は

あたしの姿があんまりみんなに見えないように

隠すように立ってくれる


「なんかあった?」



「ん・・あとで話す」



ここではさすがにちょっと・・



「じゃあ帰ろうか」


ぽんぽんっ

とあたしの頭を叩いて


優しい瞳でのぞきこむから



余計泣けてくるよ



「帰りにカフェ寄ってこ?」