「…実は、俺も由紀江のこと気になってたんだ〜」





――――ズキ!



湘はニコッと笑ってそう言うと、ゆっくりと歩き出した‥





そんなっ…やだ!

あんなぶりっ子女に‥







――――ポロ。.




私の目からは、大粒の涙が零れていた。



なぜ、泣いているのかわからない。ただ…

悲しくて‥悔しかった。




湘が、あのぶりっ子女のことが好きなら‥湘の家族として応援してあげなきゃなのに………


何で‥

どうして涙が出るのよ…




「…ヒック…………」






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