この日は、思っていたよりも莉子と二人きりになれるチャンスはなくて…

虚しくも時間だけが過ぎて行った。




そして…気が付けばもう夜。



夕飯を食い終わり、

莉子が流し台で洗い物をしている。


俺は莉子の横で、洗った皿をフキンで拭いていた。





とりあえず‥

二人きりにならなきゃな……





「なぁ‥莉子?」




隣で洗い物をする莉子に、小声で話し掛ける。






「ん〜?」




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