僕が犯した
大きな罪は

君に悲しい種を
撒いてしまったこと

この不幸が誰にも
知られることなく

僕が枯れていくのが
恐ろしかった

ああ
なんてバカなこと
してしまったのか

責める声のない
静けさが今は痛む

ああ
なんてバカなこと
してしまったのか

君の脳が潰れてる


僕が受け取る罰は
君が
優しさで溢れていること

僕が降らせた
雨が君を濡らし
木を育てていく

ああ
なんてバカなこと
してしまったのか

実るのを待つよ
すべて僕が食べるから

ああ
なんてバカなこと
してしまったのか

君の脳が潰れてる


やがて
罪の木には
真っ赤な実がなった

君の
君の
君の
味がした