そう言って、先生は私の顎をクイっと持ち上げた。

「お前、可愛い顔してるな~。なんてな!」

そして笑いながら先生は私の頭をなでなでした。


これが奇跡の始まり。
私の世界の色は、ここで変わってしまったんだ

そう、先生色に変わってしまったの。
だって、春の暖かな日差しにつつまれる先生はあまりにも綺麗で。
私は、目を離せなくなってしまった。

すっと通った鼻筋…
二重の優しそうな目…
乾燥した唇…

私、先生に、触れたい…ー。