へっっ??

目を開けたら、先生の顔が目の前にあった。

「キャッ、ヒャアッ」

「大丈夫かあ?」

「ひゃ、ひゃい…」

男の人に慣れていない私は、
心臓がバクバク言っている。
私を胸にかかえたまま、先生はしゃべり続ける

「お前~、新入生か?もう入学式は始まってるぞ~」

「ぇ、ぁ、はぃ…先生…ぁの」
「おぉ、ごめんな。」

そう言って先生は私を放した。まだ、顔が真っ赤だ。
恥ずかしいから、顔をうつむけたまま喋った。
この先生、天然なのかな?

「遅れてすいません…。これから入学式出ます」

「お前、ちょっと顔あげてみろ??」