れいこと共に4組へ歩きだす。

「担任の大沼先生って、どんな人か知ってる?」

「う~ん…知らないなぁ」

れいこが、結ってあった綺麗な髪をほどいた

「気になるよね。学年主任の先生は結構イケメンだったよ~」
「ほんと?楽しみだな」

れいこの髪の香りが風と共に流れてくる。
決していやらしくない、上品かつ清楚な香り。
もっと嗅ぎたい…
そんな事を自然に思わせてしまうような。

「髪、いい香りだね?何か特別なの使ってるの?」

「普通に美容院で買ったやつだよ」

クールな横顔の唇が、何ともないように言葉を放つ。


「ふぅん~れいこって、す「あっ!着いたよ」

ごいんだね。
と心の中でつぶやいた。
れいこって多分、普通じゃない
きっと得体の知れないお金持ちだ。