「辞めよう」と思っていたのに、3年間耐えてしまった理由はふたつあった。

ひとつは小学校5年生の頃から好きだった反町君がバスケ部だったから。

そしてもうひとつは、バスケ部の仲間が言ったあの言葉で束縛されてしまったため。

「もしルイがバスケ部辞めたら友達じゃなくなるね」

ヨーコが言った。

リサもうなずいていた。

こんなことを言う友達と3年間一緒にいて幸せなことってあったかな……?


結果は死の宣告。

「死ね」


今思えばハマとは離れて一人テニス部に入っていれば、こんなことにもらなず、人生大きく変わっていたのかもしれない。