うそ。男バスがたむろしてる……

私の進む方向には大好きな反町君を含め、男バスのメンバーがガードレールにたむろしていた。

 もうだめだ
 こんなぐじゃぐじゃに泣いてる私
 見られたくない
 いじめられっこみたいだ


いじめられている子はダサい

そんなことないのだろうけど、私はそういう子だった。

タイミング良く後ろからハマの声がした。

「ルイ待って」

私はスピードを緩め、ハマに捕まえてもらうと、逃走劇に終止符を打った。