そんなことを考えている間も、非難の声はおさまらなかった。

「最悪」
「ひどい」
「そんな人だと思わなかった」
「実は意地悪だったんだね」

みんなが言った。

「聞いてんの!?」ヨーコの怒鳴り声。


 ここから逃げよう。


私は荷物も持たずに更衣室を飛び出した。


 言いすぎたのは分かってる。

 だけど、あの場所にいないクラサちゃんが憎い。

 なんでこんな目に。

 リサだっていやだって言ってたのに、意味が分からない。


涙をボロボロ流しながら、体育館のギャラリーを歩いていた。