放課後、部活の練習が終わり、更衣室でみんながダラダラ着替えながら話していた。

「あぁー修学旅行うちの班クラサちゃんいるんだよ。いやだな」

と心優しいはずのリサが言った。

「えぇ~そうなんだ。最悪だね」

と言ったのはヨーコ。

私も会話に混ざろうと思い言ってしまった。

「そうなんだよークラサちゃんが一緒なんだよ。クラサちゃんてさ、気持ち悪くない? 他の班に入ってくれればいいのにね」

私は笑い声と相槌がくることを待っていた。

けれど、空気が急に冷たく変わった。

私は自分の首を自分でしめたことにすぐに気がついた。

一度出てしまった言葉は消すことはできない。