「レリー!ごめんなさい!
私、ちっともあなたの気持ちをわかってなくて。
自分のことで頭がいっぱいで、ほんとどうしようもないの。
この先どうすればいいのか、まだ自分でも良く分からない。
もしかしたら、もっとあなたの事を傷つけることになるかもしれない。
許してくれなくても、仕方ないのもわかってる。
だけど、どうしても一言、あやまりたくて。
ごめんなさい!!」
あやまりたいというのが、自分の自己満足だということは、わかっている。
あやまるくらいなら、最初からおかしな発言をしなければ良かったのだ。
それはたんに、許してほしいという、自分の甘えた気持ちが呼び起こした衝動で、
あやまられた方からすれば、許せと強制されるわけで、なんとも理不尽な話だ。
しかも、立場的には、レリーよりも自分の方が上。
あやまったところで、ソードと結婚する話が即座に終了するわけでもない。
それでも。
それでも、やっぱり。
まず第一に、あやまるべきだと思った。
間違えをおかしたと思ったら、即座にするべき行動。
それは、人として、もっとも大切にすべき、他人を思いやるという行為。
同情とは違う。